カテゴリー別アーカイブ: 素晴らしいお話

コップでいるのはやめなさい。湖になりなさい!

コップでいるのはやめなさい。湖になりなさい!

年老いた師は、弟子の小言にちょっと疲れ気味。
ある朝、師は弟子に塩を持って来るように伝えます。そして、その塩を一握り、一杯のコップの水に溶かし、飲みなさいと言ったのです。

師は言いました。「どのような味がする?」
弟子は答えました。「苦いです」

師はくすくすと笑い、そして、今度は一握りの塩を湖に混ぜなさいと言いました。二人は近くの湖まで言葉を交わすことなく歩き、そして、ひとたび弟子が一握りの塩を湖にいれかき混ぜたのを見て、師は「さあ、湖からその水を飲んでみなさい。」と言ったのです。
「生水です。」
「塩の味はするか?」
弟子は答えました。「いいえ。」

師は、難しい顔をしている若者の横に座り、優しく言いました。

「人生の痛みは、塩そのものと一緒なのだよ。人生の中で経験した痛みの量は、年が過ぎても変わらずそのまま残る。それ以上でもそれ以下でもない。しかし、その味は、その苦さは、痛みをどのような容器に入れるかによって変わる。なら、痛みを感じているとき、君にできることは物事を感じる己の感覚を大きくすることだけではないかね。

コップでいるのはやめなさい。湖になりなさい。」

―作者不明

セイントの讃えるダンスとは

先日、カナダの友人がfacebookでシェアーしていたものを、日本語に訳しました。かつて、聖オーガスティンは、ダンスをこのように讃えていたんですね。
ダンスを通し、私も自分と向き合ってきたつもりでしたが、なんだかまだまだ欲やエゴが多くって・・・・、しかしながら、これからも精進してまいります。


「我、ダンスを讃える!人を物事の重ぐるしさから自由にし、そして孤独なところからコミュニティーへとつなぎ合わせてくれるダンスを!

我、ダンスを讃える!健全なる体、クリアーなスピリット、そして活気のある心と・・・それにはすべてが要求される。ダンスは、空間の、時間の、人の変容。頭や願望や感情だけになってしまう、途切れのない危険からの、変容なのだ。

踊ることには、人や物事に対する欲や、己のエゴの中にいる孤独の悪魔に執着されることなく、己の生の中心にしっかりとつなぎ留まっている人間、完全なる人間を要するのだよ。踊ることには、己のすべてのパワーの均衡さで放つ人間、解放できた人間をようするのだ。

我、ダンスを讃える!

あーーー、ダンスを習いなさい。さもなければ、天国の天使たちは、あなたに何をしていいかわからないのだよ。」

 ー聖オーガスティン

天使とダンス

ソーシャルアーティストのピーターさん

アーティストといっても、色々なカテゴリー、といいますかタイトルといいますか・・・・・がありますが、「ソーシャルアーティスト」と呼ばれるジョブタイトルがあることを、今日まで私は知りませんでした。先日見たYOUTUBEの、楽しさが伝染してくるビデオをシェアーしたいと思います。

ソーシャルアーティストのPeter Sharp ピーター・シャープさん。よりポジティブな、よりハーモニーの取れた未来へと、「繋がる」世界をめざし、人とシェアー(共有)することを第一の目的として、アートをコミュニティーの一環として創作している素敵なアーティスト。そんな彼が、オーストラリアのパースの電車の中で、突然踊り始めます。

「紳士、淑女の皆様。これは、私だけが思っていることなのでしょうか・・・・・・?この電車って、お互いに人々がコミュニケーションをとるのを止めた、無表情のトンネルのようではないですか。人生って、もっとこれより興味深いものだと私は思うのです。もう少し楽しくなれるのを妨げているのは、私たち自身。ですので、私がこれからすることは・・・・・、踊り始めちゃいます。もし一緒に踊りたい方がいたら、是非加わってください。
今日はファンキーな金曜日だよ!ファンキーに行こうよ!!!」

と電車の中で演説し、踊り始めます。その結果・・・・、大勢の人が、楽しそうに一緒に踊り始めるのですよ。

私はカナダのトロント、バンクーバー、そしてニューヨークにも住んでいたことがありますが、まず、トロントとバンクーバーでは、突然電車の中でパフォーマンスし始める人は見たことがありません(東京でもありません)。ニューヨークではパフォーマンスしている人たちは良く見かけましたが、ピーターさんのように「一緒に踊りましょう」、的なパフォーマーに遭遇し、また一緒に踊り始めた乗客も、私の記憶の中にはありません。

お国柄があるのかな・・・・、とも思うのですが、これは彼が本当に言う通り、(どんな気分の時にでも実は)楽しくなれるのにそれに気づかず、妨げとなっているのは、「私たち自身」、なのですよね。うーん、実は深いことを言っています!彼は、今回はダンスという手段をとおして、それに気づかせてくれています。周りの目を気にせず、リズムに合わせて体動かすだけで、楽しくなれる!ダンスって、やっぱり素晴らしい!!!大げさな形としての表現ではなく、ピーターさんのように、人を楽しく巻き込み、元気にしてくれる、そんなソーシャルアーティストさんにこれからも巡り合えたらなと思います。

100歳のダンサー・振付師

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先日、オーストラリアのABCニュースのウェブサイトに掲げられている、素敵なニュースを見ました。振付師・ダンサーのEileen Kramer(アイリーン・クレイマー)さんが、100才にして、次のダンス公演の準備をしていると!100歳ですよ。そのバイタリティーに、感銘を受けました。

彼女がダンスを始めたのは、24歳。その後、the Bodenweiser Dance Companyというオーストラリアで最初にできたモダンダンスカンパニーに所属し、世界ツアーにもでたほどのダンサー。99歳にして、40年ほど住んでいたアメリカを去り、故郷のオーストラリアが恋しくなりもどり、そして、今現在、100歳にして3月中旬の公演の準備中で、資金集めもしています。(募金をしたい方は、こちらをクリック。)

彼女曰く、長生きの秘訣は、クリエイティブなことをすること!

「クリエイティブな事をしてみなさい。クリエイティブなことにかかわっていたら、貴方はいつもなにか新しいことをしていることになるのだから。」きっとその創造性が、人生のバイタリティを生むことになるんですね。

彼女のダンサーのうちの一人がこう言っていました。「30代(40代に)なったら踊るのをやめる必要があるだろうから、その前に、しなきゃならないことをやっておかなくては・・・・、という考えはもうなくなった」と。100歳の振付師から、一緒に働いていて魅せられ、得られることは大きいのでしょう。

私も、長く住んでいたところを離れ故郷に帰り、生れ育った所とはいえ、一から何かを起こすことがどれだけ大変かを知っているつもりでしたが・・・、でもこのニュースを見たときに、「私もまだまだ」なんて思いました。何かというと、年齢や腰の重たさを言い訳に使いたくなる自分のマインドを見送り、これからもできることはやり続けていきたいと思います。

アイリーンさんは、今度の公演のための資金集めを、Arts Health Institute(アート ヘルス インスティテュート)というNPOの団体のバックアップがあり行っています。

この団体は、アーティストとヘルスケアのプロがタッグを組んで働き、より健康に、より幸せに生活ができることを提供しています。アートとその効果がヘルスケアのあらゆる方面に改善・改良を及ぼすことを目指している団体です。日本にも、アートと健康を支援したNPOの団体、調べてみたら結構あるんですね。素敵です。

アイリーンさんの公演、是非見てみたいのですが、オーストラリアまで飛ぶわけにはいかないので、ここから成功をお祈りしたいと思います。

パーキンソン病と共に生きる人たちとダンス

パーキンソン病と共に生きる人たちのためのダンスのクラスのお話。ビデオを見た後、なんだかこちらまで心と体がほぐされたような気がしました。特にみんなで輪になって、エナジーを隣の人へと渡していくところ。インタビューされた人が言っていますが、「いつも泣きそうになる」位、根底に「優しさ」があふれています。

マーク・モリスダンスグループといえば、モダン・コンテンポラリーダンスをする人なら、一度は名前を聞いたことのあるくらい、世界的に有名なNYのカンパニー。このカンパニーが、2001年にブルックリンにあるパーキンソン病支援団体、The Brooklyn Parkinson Groupのディレクターから頼まれ、ダンスのクラスをはじめたのがきっかけで、今はここのプログラム、The Dance for PD®はアメリカを含め、12ヶ国に広がりを見せています。The Dance for PD®のウェブサイト(http://danceforparkinsons.org/)によりますと、このプログラム自体はまだ日本には入ってきていないようですが、日本でもパーキンソン病と共に生きる人たちのためにダンスを教えている人たちは、もちろんいらっしゃいます。

「パーキンソン病のことを知ってもらおうとか、特定の症状に対してどのようなことをしたらいいとか、そういうことではない」とマーク・モリスカンパニーのダンサーは言われたようです。それより、プロのダンサーになるために受けてきているトレーニングやアーティストとしての経験のすべてが、パーキンソン病と共に生きている人たちにとって価値があり、それをシェアーしてほしい, と。ダンサーたちの思考、イマジネーション、目、耳、バランスやリズム、動きの中での感情・マインド・体への集中力・・・・・、それらすべて。
パーキンソン病のような神経変性疾患に、何かしらの運動が良いということだけではなく、パーキンソン病と共に生きる人たちが陥りやすい孤立・孤独感をダンスは取り除くことができる、そしてなにより、(このビデオの最後の締めくくりにも出てきますが)、The essence of dance is joy(=ダンスのエッセンスは「喜び」である)。

アーティストが社会にどのようにフィットするのか、アーティストはまだまだたくさん社会にたいしてオファーできるものがあるのではないか、ということを知ってもらえるビデオでもあります。

ノーベル平和賞ものの、一見普通のおじいさん。

短いフィルムですが、とっても感動しました。人ひとりの人間愛って、本当に素晴らしいですね。
このフィルムの眼鏡をかけたイギリス人のおじいさん、普通のおじいさんに見えますが、第2次世界大戦中に、その当時ナチスドイツの占領下にあった、チェコスロバキアの669人のユダヤ人の子供たちを救い、安全のためにイギリスに避難させたという人。なぜだか彼はこのことを誰にも約50年間話さないでいました。その後、彼の妻が偶然にもその子供たちの名前と写真のリストがのっているスクラップブックを発見し・・・・・・・・・・・、このおじいさん、サー・ウィントン ニコラス氏は、50年前に彼が救出した子供たちが、今、彼の周りに座っている人たちだということを知らされていません。救出されてなかったなら、彼らの人生はその時終わっていたかもしれず・・・・・、それを想像しながら見ると、感謝以上の感謝が彼らから、そしてこれも人間愛で、それを感じずにはいられませんでした。

ちなみに彼は今現在104歳。ノーベル平和賞にノミネートしようという運動もおこっているようです。
http://www.change.org/petitions/nobel-prize-committee-award-sir-nicholas-winton-the-nobel-peace-prize